コンパクトシールド工法

技術説明書

第 4 版

平成17年7月


はじめに

 本技術説明書は、コンパクトシールド工法の概要と基本的な考え方および設計・計画の参考資料として、第3版までを発行してきた。今回の第4版の改訂は、これまでのコンパクトシールドの施工実績記録を整理すると共に、関連指針等の改訂・制定動向を踏まえ、技術説明書の見直しを実施したものである。

第4版の主な改訂内容は以下のとおりである。

(1) 仕上り内径の適用範囲について
   第3版までの適用仕上り内径は、φ2,000mmおよびφ2,600mmとしていたが、第4版では、φ1,800mm、φ2,000mm、φ2,400mm、φ2,600mmの4種類を標準とした。この標準化により、より一層の合理化・コスト縮減を図り、採用機会の拡大を図ることとした。
(2) 曲線部および枝管流入部における鋼製構造セグメントの追加
   曲線部および枝管流入部に使用するセグメントで、中詰め鋼製セグメント、鋼製セグメント、合成セグメント等を総称して鋼製構造セグメントという。内面平滑のセグメントの採用を優先するが、施工条件、経済性等を考慮していずれかを選定できるような記述とした。
(3) 後胴スキンプレート残置の追加
   コンパクトシールドでは、シールドを転用使用することを原則としている。これまでは、後胴を含めて全て回収し、転用することとしていたが、後胴のスキンプレートを残置する方式に変更した。これにより、後胴引き抜き時の立坑隙間処理に伴う地山流入のリスクが軽減されること、および後胴推進時のパワーユニットが不要になる等のメリットが得られる。
(4) セグメントのリング間継手の整理
   これまでの施工実績を踏まえ、リング間継手は、「ロータリー継手」を標準とすることとした。その他の継手の記述については、参考資料に示すこととし、本編からは削除した。
(5) センターホールジャッキ方式の発進を標準とする
   第3版までは、発進方式として、元押しジャッキ方式とセンターホールジャッキ方式を併記していた。施工実績および今後の標準化による合理化・経済性向上を考慮して、センターホールジャッキ方式の発進を標準とし、元押しジャッキ方式の記述は削除することとした。
(6) 目地工について
   第3版までは、目地工について、(1)シールド掘進完了後、コーキング材を目地部に充填する方法(従来型)と(2)セグメント継手面に帯状に成形されたコーキング材を事前に貼り付けておき、セグメントの組立と同時に目地工が完了する方法(貼付け型)を併記していた。これまでの施工実績を踏まえ、貼付型を標準とすることとし、従来型の記述を削除した。
 
 なお、シールド工事は立坑周辺の環境や土質などの影響を大きく受けるため、本技術説明書に採用している数値は、参考値として掲載した。